星の王子さまのマカロンです。

子どものころから本棚にあった
サンテグジュペリの「星の王子さま」、
あらためて読み返してみたら
なんて面白くて、すてきなお話だろう。。。と。
そんな当然なこと、
今さら何を??と思われるでしょうけれど、
小さいころのわたしは
正直にいってしまうと
よくわからなかったのですよね。
そう長いお話じゃないから
たくさんのページじゃないし、
ちょっとどこを見てるかわからない
挿絵の王子さまは可愛らしいし、
なにより、この本が好きといえたら
なんだか自分が特別になったような気がするのに。

でも、読み直した物語は
どこか違って響きました。
(以下、サン=テグジュペリ『星の王子さま』
〈池澤夏樹・新訳〉集英社〈集英社文庫〉, 2005年 より)
たとえば、
「星が光っているのはさ、
いつか人がそれぞれ自分の星を見つけるためじゃないかな。」
とか、
「大人は数字が好きだ。新しい友だちができたよと言っても、
大人は大事なことは何も聞かない。」
とか、
「もしも誰かが、何百万もの星の中に
たった1つの星に咲く花を愛していたら、
その人は星空を見るだけで幸せになれる。」
とか。

なんで、よくわからなかったお話が
す〜っと響いてくるのだろう。。。と考えたら、
自分が大人になったからかな、と。
素直で、わるびれなくて、怖がりだけど
怖いもの知らずでもあったりする
子どものような感じ方で描かれていると、
おんなじ感覚のさなかにいる子どもにとっては
当然すぎて、なにが新鮮で奥深いのか、
ちっともわからなかったのかも。
と、本を閉じながら、
還暦まであと少しの今ごろ、
大人になったからか〜〜なんて言ってるのも
どうなんだろうか?と思う師走です。

最後の方で
王子さまは、こんなふうに言います。
「きみの悲しみが消えたとき
(悲しみはいつかは消えるからね)、
きみはぼくと会ったことがあるというだけで満足するはずだ。
きみはこれからもずっとぼくの友だちだよ。
きみはぼくと一緒に笑いたくなる。
時々こうやって窓を開けて、笑えばいい。」
たのしいこと、悲しいこと、つらいこと、切ないこと、
誰にとっても、きっとたくさん混じり合った
2025年が過ぎようとしています。
どうか、すてきなクリスマスを。

なんとなく空を見あげてるジュニア。
年の瀬が近づいて、寒くなってきました。
ご体調にはお気をつけて
HAPPY HOLIDAYS!
ラデュレ(Ladurée)は、1862年に
パリで創業したパティスリー。
その歴史は、ルイ=エルネスト・ラデュレが
パリのロワイヤル通り16番地に
ブランジュリーを開いたことから始まります。
その後パティスリーへと生まれ変わり、
1930年には創業者の従弟、
ピエール・デフォンテーヌがサロン・ド・テ
(Salon de thé:ティールーム)をオープン。
スイーツと紅茶をゆっくり楽しむという
パリのサロン・ド・テの文化をつくりました。
さらに20世紀半ばには、2枚のマカロン生地に
ガナッシュをはさんだお菓子
「マカロン・パリジャン(パリ風マカロン)」を
うみだしたことでも知られています。
今回、マリーが紹介したのは、ラデュレが
「星の王子さま」(Le Petit Prince)の世界との
コラボレーションでつくった2025年秋の限定商品。
(現在は販売が終了しています。)
オンライン限定の8個入りのボックスには、
作者サン=テグジュペリが描いた星の王子さまの姿が
プリントされたアイボリーのマカロン・ヴァニーユ
(バニラ風味のマカロン)が。
ほかにも、ピスタッシュ(ピスタチオ)、
塩キャラメル、ショコラ・カシス、ローズなど
いろいろなフレーバーの
パリ風マカロンが入っています。
(店頭販売では自由に組み合わせが
できたそうですよ。)
現在は定番ボックスのほか、
季節限定やコラボレーションボックスも
販売しています。